シーブ
シーブは肉厚に比べて面積が大きいため鋳造で製作する場合、一般的には肉厚を薄くすると鋳造が困難になります。
しかし、KS炉により溶製された溶湯は不純物が少なく湯流れが良いため薄肉化が可能であり軽量高強度のシーブが製作できます。
また、KS炉により製造されたFCD製シーブは不純物が少ないため焼割れが発生し難く、焼入れ性を向上させるような成分調整を行っているため焼入れ硬度、深さともに一般に比べて高くできます。
車輪
車輪径を大きくしないで許容輪圧を上げるために車輪踏面の硬度をあげる場合があります。この場合、一般的な方法として高周波焼入れを施行しますが製法上の問題から移動焼きで施行することが多く焼入れの入らない部分が生じます。
焼入れの入っていないやわらかい部分がソフトゾーンと呼ばれ周囲の焼入れ部に比べて摩耗の進行が速くなり振動、騒音発生の要因になります。
これを防止するために車輪全体を焼入れ、焼戻しして硬度、強度を向上させる方法としてADI処理という方法があります。
ブレーキプーリー
ブレーキプーリーは一部木型のあるものもありますが 基本的には受注生産になります。
主要寸法をご連絡いただければ設計、製作いたします。
鋳物製品
薄肉ダクタイル製品
近年、環境保全気運が高まり、軽量化、省資源化を目的として鋳鉄からアルミ、樹脂等への材料変更が進んでいますが、リサイクル性を含めた環境負荷、経済性、強度等を考慮すればこれらの材料に比較してダクタイル鋳鉄の優位性は大きく薄肉化によって軽量化が達成されればそのメリットは大きいと考えます。
弊社では自社開発の特殊アーク炉(KS炉)により肉厚3㎜までの製品が製作可能で、アルミ、製缶品等からの代替によって大幅なコストダウンが可能です。
厚肉ダクタイル製品
油圧部品、工作機械等では厚肉のダクタイル鋳鉄が使用されますが内部欠陥、表面欠陥や異常黒鉛の発生や黒鉛の粗大化等による肉厚内部の機械的性質の低下が問題となる場合が多いです。
弊社では自社開発の特殊アーク炉(KS炉)による精錬効果と特殊処理により内部欠陥が少なく強度の高い厚肉ダクタイル鋳鉄が生産できます。
無欠陥ダクタイル製品
ダクタイル鋳鉄は強度、靭性が高く、鋳造品の特性を生かして複雑な形状を一体成型できることから多くの部品に使用されていますが内部欠陥が発生しやすくその信頼性の確保が大きな課題となっています。
弊社では自社開発の特殊アーク炉(KS炉)を使用して溶解過程で精錬を行い内部欠陥の原因となる不純物を除去しますので、欠陥の少ないダクタイル鋳鉄が生産できます。
一般産業用鋳物製品
大型の生型自動造形ライン2ラインとフラン自硬性ライン1ラインを使って単重5 kg程度~1,000 kg程度までの銑鉄鋳物製品(主にダクタイル鋳鉄)が製造可能です。