1.厚肉ダクタイル鋳鉄の問題点
油圧部品、工作機械等では厚肉のダクタイル鋳鉄が使用されるが内部欠陥、表面欠陥や異常黒鉛の発生粗大化等による肉厚内部の機械的性質の低下が問題となる場合が多いです。
2.KS炉を使用したその解決方法
KS炉では、溶解過程で欠陥、黒鉛球状化率の低下の原因となる溶湯中の懸濁化合物(SiO2、MnS等)を除去することで厚肉ダクタイル鋳鉄についても品質を向上させることが出来ます。特に表面、内部の欠陥防止に効果があります。これに加えて、冷却速度の向上、接種、成分調整により下記にありますように肉厚200㎜の製品において高い拡張力と伸びを確保しております。