シーブ

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シーブに掛かる荷重

1.シーブに掛かる荷重

下図のような方法でシーブにロープを掛け実際に荷重をかけてシーブに掛かる応力を測定した結果を表に示します。これから見ても分かる通り、シーブに掛かる応力は応力の大きいボス部においてもロープの定格荷重付近では40~50N/㎟と材質強度(FCD500の場合500N/㎟)と比べて1/10程度になっており、十分な安全率が確保されております。

荷重試験

軽量化

2.軽量化

シーブに掛かる応力は上記のように小さいので強度上は薄肉軽量化が可能です。シーブは肉厚に比べて面積が大きいため鋳造で製作する場合、一般的には肉厚を薄くすると鋳造が困難になります。KS炉により溶製された溶湯は不純物が少なく湯流れが良いため薄肉化が可能であり軽量高強度のシーブが製作できます。

熱処理性(高周波焼入れ)

3.熱処理性(高周波焼入れ)

シーブ溝部の耐摩耗性向上の目的で溝部に焼入れ(主に高周波焼入れ)を施行する場合があります。
KS炉により製造されたFCD製シーブは不純物が少ないため焼割れが発生し難く、焼入れ性を向上させるような成分調整を行っているため焼入れ硬度、深さともに一般に比べて高くできます。

シーブに使用する材質の比較

4.シーブに使用する材質の比較

荷重試験結果にありますようにシーブに掛かる応力は低いため、どの材質を使用しても強度上の問題はありません。
どの材質を使用するかは使用条件によりますが、コスト、納期、軽量化、焼入れ性等を総合的に考慮すればKSダクタイル製シーブの他材質に較べての優位性は大きいと思われます。

シーブに使用する材質の比較
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シーブ規格表

5.シーブ規格表

製品名はロープ径とP.C.Dを示します。
例)10-200はロープ径10㎜、P.C.D200㎜の製品です。

シーブ規格表

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